YOKOの、愛と涙のブルガリア留学記。
1970年秋、YOKOがソフィアの留学生宿舎で出会ったのは、世界各国からやってきた若者たちだった。ベトナム戦争は激しくなるばかり。激動の時代に青春を過ごした仲間は、それぞれ、歴史の大きなうねりにまきこまれていく……。
○ people & travel / 旅と人

『ソフィアの白いばら』八百板洋子著

販売価格
880円(税込み)
JANコード
9784834021042
メーカー
福音館書店
ブランド
八百板洋子著

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商品詳細

「白バラは、愛の花ではありません。民族の自由と尊厳を求める抵抗の花です。
 この本でわたしが書きたかったのは、若い日にブルガリアの首都ソフィアで出会った仲間たちの、われらが世代共通の、歴史の痛みでした。
 そのころ、アフリカは民族独立闘争のさかんな時期でした。アラブ諸国は、エジプトのナセル大統領が亡くなって足並みが乱れだし、新たな波がおしよせていました。隣国のギリシャでは、軍事政権のもとで政治活動が規制され、キプロスでは、ギリシャ系とトルコ系の住民の武力衝突がくりかえされていました。
 エチオピアでも、皇帝を倒す闘いに、学生まで銃を摂って立ち上がり、ベトナムでは、長く続いていた戦争が、いっそう激しくなるばかりです。
 ソフィアで出会ったわたしの友だちは、そうした国々から来た学生でしたが、国の重さを背負いながらも、みんな生き生きしていました。けれども、歴史の大きなうねりが、わたしたちの静かな生活までのみこんで、彼らは、それぞれ、自分の国と命運を共にしていきました。
 社会や、国家の激動の前では、個人の生活なんて、ちっぽけなものなのだろうか。(あとがき より)」


著者紹介 :
八百板 洋子(やおいた・ようこ)
1946年、福島県に生まれる。1970年、ソフィア大学大学院に留学。訳詩集『ふたつの情念(こころ)』(新読書者)と、『吸血鬼の花よめ』(福音館書店)で、それぞれ日本翻訳文化賞を受賞。ほかに、『世界のメルヘン』『世界昔ばなし<上・下>』(講談社)などの訳書がある。本著『ソフィアの白いばら』では、日本エッセイスト・クラブ賞と産経児童出版文化賞を受けた。


目次:
第1章
ヤーヴォロフの詩を求めて/枯葉舞うソフィア/バルカンの夜空/1号棟の音楽家たち/10月の初雪/ドーブル デン! ナセル語学学校/ПとБ、PとЛ、KとГ

第2章
同室者アセンカ/スーの赤いスカーフ/放課後の宣戦布告/冬の自由公園/4号棟のクリスマス/夜のドナウ・エクスプレス/ブカレストの街角で/夜明けのトランシルヴァニア

第3章
カザンルックのばらの水/ボヤナ教会のイコン/春の訪れ/地下の芸術家たち/テレビに字幕の出る国で/ドナウの白い帽子/サルビアが空に燃え/夏の終わり

第4章
4号棟524号室の灯/ハノイの「ドクター・ウルフ」/チースタ・ブガルカ/バルカンの希望の星/大理石の町の初日/未来のこと、将来のこと/ヤゴドボ村の結婚式/ソフィアの白いばら

第5章
カティンツィの花祭り/さよならは歌わない/ナイルの夕陽/ヤーヴォロフの愛と挫折/好きな人の住む空へ/冬のばら/アセンカの旅立ち/ゼロからの出発/ソフィア、ふたたびの

《昔話との出会い》
◆橋の上で/水の中にひっぱられた男/森の精と羊飼い/お百姓と卵/吸血鬼と娘/胡弓の音

あとがき


発行年月日:2005/06/15
判型:B6
ページ数:445ページ
サイズ:17cm

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