全世界の電化を可能にした交流発電機はエジソンでなくテスラの発明であった。無線電信を発明したのも、ロボットやミサイル、コンピュータの基本法則を考えたのも。科学者にして詩人であった不世出の天才の決定版伝記。
○ people & travel / 旅と人

『テスラ―発明王エジソンを超えた偉才』マーガレット チェニー著、鈴木 豊雄訳

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3,960円(税込み)
JANコード
9784875022855
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マーガレット チェニー著、鈴木 豊雄訳

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商品詳細

「世界的天才、ニコラ・テスラの知名度が、日本でも高まってきたようである。それに伴い、現代の科学技術への多大なる貢献を再評価する者が現れるかと思えば、同じ貢献が促した産業の進歩によって心を患い、神秘に包まれたテスラの存在に救いを求めようとする者も現れてくる。以前からこの天才には、こうしたカルト的なとらえ方が宿命的になされてきた。
 ナイアガラ瀑布の水を利用して、後に全世界の電化を可能にした交流発電機は、エジソンではなくテスラの発明であった。われわれの目に触れることはないが、産業界や家庭内で多くの機械や器具の中心となって働いている交流電導モーターも、やはりテスラの発明である。無線電信を発明したのもマルコーニではなく、テスラであった。ロボット、コンピュータ、ミサイルの基本法則を考え出したのもテスラであり、これによって人工衛星やマイクロ波、核融合などへの道が切り開かれたのである。(「序文」より)」

20代にして交流システムを着想した不世出の天才ニコラ・テスラ(1856年7月9/10日―1943年1月7日)。J・P・モルガンなど投資家も注目した時代の寵児、詩人にしてエンジニア、食通にして名講演者、科学者にしてショーマンでもあった男の波乱万丈の生涯。クロアチア生まれのセルビア人であったために歴史の波に翻弄され、「電気の魔術師」としての知名度をエジソンに奪われ、無線の発明者の栄誉をマルコーニにとられ、事業家としての成功をウェスティングハウスに譲り、候補にあがりながらノーベル賞も逃した不遇の大天才の実像が、いよいよ明かされる。

著者紹介 :
マーガレット・チェニー(Margaret Cheney)
オレゴン州生まれ。シアトルのコーニッシュ美術学院で学んだ後、科学・教育・芸術など多ジャンルにわたるテーマを追うジャーナリストとしてAP通信等で活躍。ブリタニカ百科事典やオデュボーン協会編のアンソロジーへの執筆や教育改革をテーマにした単行本シリーズ等の監修もつとめる。著書は『Meanwhile Farm』『A Brief History of the University of California』『Why:Serial Killing Amerika』など。また、サン・ペニート野生動物リハビリセンター等、エコロジー関係のNGOにも参加している。
本書は息の長いベストセラーとして、ペーパーバック版もふくめ版を重ね、アメリカのNPRラジオやABCテレビ等のテスラに関する番組の契機ともなった。映画化の話も進行中。

鈴木豊雄(すずき・とよお)
1949年、愛知県生まれ。明治大学工学部電気工学科卒。同文学部中退。日本リーダーズダイジェスト社、日本雑誌協会を経て、現在はフリーの翻訳家。また、エディトリアル・リサーチャーとして、米国の雑誌『ナショナル ジオグラフィック』『リーダーズ ダイジェスト』および朝日新聞社刊『ジャパン・クォータリー』のリサーチ、取材を担当。
主な訳書は、ロビン・ギル『コラッ!む』(白水社、共訳)、リッキー・ジェイ『世紀末奇芸談』(パピルス)、ピーター・ボンド『重力ゼロの世界へ―宇宙空間での飛行士たちの生活』(ニュートンプレス)、ウィリアム・H・P・ロバートソン『アメリカ競馬史』(共訳・中央競馬振興会)、J・ブライアン+J・クレア『脅威のクローン豚が人類を救う!?』、アラン・カトラー『なぜ貝の化石が山頂に?』、ベルンド・ハインリッチ『人はなぜ走るのか』(以上清流出版)など。

目次:
第1章 現代のプロメテウス
ロフトのマーク・トウェイン/脅威の人間電線
第2章 ギャンブラー
5歳で小型水車を発明/頭の中で作図も実験も完了/電気機械に魅せられる
第3章 非凡な移民
とぎすまされた神経/二相交流モーター
第4章 エジソン氏の宮廷にて
ニューヨークでの第一歩/対照的な二人の天才/アメリカ流ビジネス
第5章 電流戦争始まる
ウェスティングハウスと意気投合/エジソンの逆襲/初の商用システム稼働
第6章 一流の奇術師
ショーの花形、炭素ボタン電球/電気の宇宙交響曲
第7章 ラジオ
英仏への講演旅行/天使になった母/めくるめくシカゴ万博
第8章 上流社会
社交界でもカリスマ性を発揮/モルガン家の令嬢との出会い
第9章 栄光にしのびよる影
ナイアガラ発電所完成/研究所全焼
第10章 判断の誤り
モルガンの援助を断る/✕線フィーバー/創造者の孤独
第11章 火星へ
キャサリンへの思い/エネルギー・情報の無線伝送/地球も真っ二つ!?
第12章 ロボット
世界初の無線操縦ロボット/論理素子も着想
第13章 稲妻を飛ばす男
増幅送信機完成/新発見の予感
第14章 コロラドスプリングスの大停電
あわや一命を取りとめる/星からの信号を受信
第15章 壮麗ではかない運命
モルガンの融資/ウォーデンクリフ・タワー
第16章 あざけり、非難、争い
シンボルタワーの末期/モルガンの損失
第17章 大無線戦争
奪われた栄光/未来は私のものだ
第18章 流れの中ほどの危難
マーク・トウェインとの別れ/テスラ・タービン試作
第19章 ノーベル賞事件
祖国の戦火/まぼろしの共同受賞
第20章 空飛ぶオーブン
死後に明かされた威力/アン・モルガンとの友情
第21章 レーダー
1900年の予言/官産学の大同団結
第22章 主賓
エジソンメダル/火の車
第23章 鳩
彫刻家と作家/白い鳩からの尖光
第24章 変転
キャサリン、逝く/殺人光線?
第25章 誕生パーティー
アインシュタインからの祝辞/次世代への贈りもの
第26章 水に浮くコルク
詩人ヴィレック/去りゆく友
第27章 宇宙との交信
テレフォース/ボクサーとの交流
第28章 死と変容
バルカンの悲劇/1943年1月7日
第29章 紛失した書類
時代の追走/深まるなぞ
第30章 遺産
プロジェクト・テスラ/宇宙兵器/惑星間通信

後記 スターウオーズ、火の玉、定常波
主な参考文献
索引
訳者あとがき
著者、訳者紹介

発行年月日:1997/08/25
判型:B6
ページ数:429ページ
サイズ:20cm